2014年06月25日

試製ニ型機関短銃

試製ニ型機関短銃


日本が戦前に試作したSMGの一つで「試製ニ型機関短銃」があります。
完成年は昭和12年頃で、同年6月に機能、命中試験が行われました。
名称については長らく「試製二式」と言われていましたが、「二式」と「ニ型」は英語でもType2なので
おそらくアメリカに渡った時に混同したと推測します。
名称については「試製機関短銃第ニ型」がおそらく正しいと思います。

作動の方はSMGとしては非常に凝った作りで Wz63のようなオープンボルト(スライド)からの
ファイアリングとなります。
後部にエアバッファーが有り、発射速度を段階的に変更する事が出来ます。
この辺りは陸軍が研究用に輸入したフィンランドのスオミSMGの影響があるのではと思っています。

GunMagagine 1976年8月号では国本圭一氏による貴重な実射レポートがあります。
マガジンは故 六人部 登氏が製作した100式機関短銃用のものを試製ニ型に装着出来るように製作されたものです。
命中、取り扱い、作動共に良かったとレポートされております。
しかし陸軍における昭和12年6月に行った試験では成績が思わしくなかったとあります。
(この試験の内容をご存知の方 情報求みます)

自分の知っている試製ニ型の写真は3種類ありまして、
○着剣装置の無い試製ニ型で50連マガジンを付けている写真。
○着剣装置のある 京都嵐山 アバディーンにある試製ニ型
○着剣装置の無く全体が短い車載型
の3種類です。
wikiに四四式の折りたたみ銃剣付のものがあると書いて有りましたが、「火器開発裏面史」には試製ニ型の記述は
一切無く 写真もピダーセン試作銃のものでした。

とにかく独特のシルエットで格好の良い
このレアなSMGが私は大好きです。
情報 何でもお待ちしています。(話題でも!)




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Posted by 試製  at 02:31 │Comments(0)機関短銃

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旧日本軍の小火器が好きでいろいろ調べています。
敗戦による混乱からか数十年前の事なのに謎な部分が多く、資料も散逸してしまっているので正しい情報共有をしたくブログページを解説しました。
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